UTM(統合脅威管理)とは
UTMは「Unified Threat Management」の頭文字で、日本語では「統合脅威管理」と呼ばれます。ファイアウォール、ウイルス対策、不正侵入の防御など、いくつものセキュリティの機能を1台にまとめた機器です。
インターネットと社内のネットワークの間(出入口)に置き、出入りする通信を調べて、怪しいものを見つけたら止めます。会社の門番のような役目です。
ファイアウォールやウイルス対策ソフトとの違い
| ファイアウォール | ウイルス対策ソフト | UTM | |
|---|---|---|---|
| 守る場所 | 出入口 | パソコン1台ずつ | 出入口 |
| 守れること | 許可していない通信を止める | パソコンの中のウイルスを見つける | 通信の中身まで調べて、ウイルス・不正侵入・危ないサイトなどをまとめて止める |
| 管理 | 出入口で一つ | パソコンごとに入れて更新 | 出入口で一つにまとめて管理 |
ルーターに付いているファイアウォールは「通してよい通信かどうか」を見るのが中心で、通信の中に紛れたウイルスまでは調べません。ウイルス対策ソフトは、パソコン1台ずつに入れて更新する必要があります。UTMは出入口で中身まで調べ、守りを一つにまとめて管理できるのが違いです。
UTM「X-CP」の8つの守り
ファイアウォール
許可していない外からの通信を入口で止めます
VPN(IPsec)
本社と支店、自宅や出張先から社内へ、暗号化した通信で安全につなぎます
アンチウイルス
インターネットから入ってくるウイルスを、パソコンに届く前に見つけます
URLフィルタリング
危ないサイトや仕事に関係のないサイトを開けないようにします
アプリケーションコントロール
業務に要らないアプリの通信を止め、情報が漏れる道をふさぎます
迷惑メール対策(アンチスパム)
迷惑メールや怪しいメールを減らします
不正侵入防御(IPS)
パソコンやサーバーの弱点を狙う攻撃を見つけて止めます
アンチボット
すでに感染したパソコンが、外の攻撃者と通信するのを止めます
「X-CP」はアルテミス社製で、セキュリティの中心にはCheck Point社の技術が使われています。
出入口では、毎月これだけ止めている
IPA(情報処理推進機構)が中小企業にUTMを置いて行った調査では、1社あたり1か月に、次の件数を検知しました。
| 検知したもの | 1社・1か月あたり |
|---|---|
| 不正なプログラム(ウイルスなど) | 6.2件 |
| 不正侵入(IPS) | 16.1件 |
| 危ないサイトへのアクセス | 12.5件 |
| 迷惑メール | 689.1件 |
| 使用を禁止したアプリの通信 | 234.1件 |
出典:IPA「令和4年度 中小企業等に対するサイバー攻撃の実態調査 報告書」
出入口には、気づかないうちに毎日のように攻撃や怪しい通信が届いています。UTMは、それを社内の手前で止める役目を担います。
UTMのよいところと、弱点
よいところ
- 守りを一つにまとめられる:いくつもの対策を別々に入れて管理する手間が省けます
- パソコン以外も守れる:出入口で守るので、タブレットや複合機など、ウイルス対策ソフトを入れられない機器も守れます
- 自動で最新になる:攻撃の情報は自動で更新されます
- 担当者がいなくても運用しやすい:専門の担当者がリモートで見守ります
弱点
- 止まると通信もすべて止まる:すべての通信が通るため、故障するとインターネットが使えなくなります
- 機種の性能が足りないと遅くなる:台数や通信量に合った機種を選ぶ必要があります
- 出入口を通らない感染は止められない:USBメモリや、外で使ったパソコンを社内につないだ時の感染は、UTMでは止められません
IPAの調査報告書も、UTMとパソコン側の対策の両方で守ること、UTMの検知レポートを定期的に確かめることを勧めています。社内に入り込んだ感染の広がりは、セキュリティスイッチ「DeerHive」で止められます。
UTMが向いている会社
- 社内にIT担当がいない、または他の仕事と兼任している
- パソコンが10台から50台ほどの事務所
- 取引先から、セキュリティ対策を求められている
- テレワークや支店から、社内のデータを安全に使いたい
- ウイルス対策ソフトだけで本当に足りているか不安
中小企業の情報システム担当者への調査(バッファロー、2023年12月)では、UTMを入れている企業は24.8%でした。入れない理由で多かったのは「ランニングコストが高い」「UTMをよく理解していない」で、入れた企業の心配ごとの1位は「管理・保守の手間」でした。カームは、分かりやすいご説明と、導入後の見守りまでお引き受けします。
出典:株式会社バッファロー「中小企業のセキュリティ対策に関する調査」
UTMの選び方

- 使う台数に合っているか:台数と通信量に見合う性能の機種を選びます
- 必要な機能がそろっているか:VPNを使うか、どこまで守りたいかで選びます
- 費用は5年で考える:本体だけでなく、ライセンスの更新を含めた期間全体の費用で比べます
- 見守りとサポートがあるか:入れた後に、誰が状態を見て、更新し、困った時に対応するのかを確かめます
X-CPは台数で選べます
| 機種 | 使える台数の目安 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| X-CP 253 | パソコン20台まで | 本体+5年間のライセンス |
| X-CP 255 | パソコン50台まで | 本体+5年間のライセンス |
カームの導入と見守り
- 基本の設定はカームが:機器の初期設定(キッティング)、製品の登録とライセンスの管理を行います
- サポートの窓口:困った時のご連絡先を用意します
- リモートで見守り:専門の担当者が、UTM本体の状態をリモートで確かめます
- パソコンの見守りとウイルス駆除:パソコンもリモートで点検し、ウイルスの駆除を行います
※お客様のネットワークの環境によっては、リモートで接続できない場合があります。また、機器の電源が入らないなど、症状によってはリモートで確かめられない場合があります。
